こんにちは、みつばです。
11月上旬に紅葉狩りをしようと、櫛形山へ行ってきました。
里山のイメージですが、眺めがよくて登りごたえのある山です。
櫛形山は5つの登山口があります。
- 池の茶屋登山口から登るルート(初心者むけ!)
- 見晴らし平登山口から登る北尾根ルート
- 氷室神社から登る南尾根ルート
- 伊奈ヶ湖から登る中尾根ルート
- 北側の丸山登山口から登る丸山ルート
難易度は①から順番に上がっていくイメージです。
今回は③氷室神社から登る南尾根ルートをピストンしてきました。
もくじ
氷室神社登山口へのアクセスと駐車場
神社の駐車場からすでに富士山がみえていい眺め。
お参りもするので、こちらにとめさせていただきました。
20台くらい駐車できそうな広さです。
土曜日でしたが、空きは十分にありました。
駐車場を背にして左手にトレッキングコースの看板があったので行ってみたのですが、人が歩いている気配がしないのと、YAMAPのルートから外れるので戻ってきました。
鳥居をくぐって、氷室神社の参道から登ります。
いきなり石段519段!登山口の氷室神社が荘厳な雰囲気
石段を登っていきます。
思ったよりも長くて険しい石段です。
一般客のおじさまは、とても辛そうに登っていました。
石段が、天然石をそのまま積んである感じで平らじゃないのです。
段差があり、登山道っぽくて登るのが楽しかったです。
途中に300段とか看板がありますが、何段あるのか知らないのでゴールが見えません(笑)。
登り切って「519段だったのかー!」となりました。
登山の安全を祈願します。
拝殿に近づいたら、人感センサーで「ホエ~~」みたいな音楽が流れだして笑いそうになりました。
十分に荘厳な雰囲気だから、音楽流さなくても大丈夫だよ!と思ってしまいました。
駐車場を使わせていただくので、気持ち分のお賽銭を入れて「登らせてもらいますね。」と参拝しました。
立派な神楽殿があって見とれてしまいます。
調べたら、4月の「例大祭」で神楽が奉納されるみたいです!
ぜひ見てみたい!
スリッパにはき替えて、神楽殿を自由に見学できるようになっています。
時間があったらゆっくり拝観したい!!
しかし、今回は登山が目的なので、ぐっとこらえて先に進みます。
左手に進んでいくと、登山届をいれる黄色いBOXがあり、登山口がありました。
お手洗いもありますが、汲み取り式でお世辞にも綺麗とはいいがたい…。
お手洗いがある社務所の前にも駐車場があり、車でここまで登ってこれるようです。
山頂まで4時間、まずは杉の樹林帯を歩き出します。
一瞬、森が途切れて明るくなり、振り返ると富士山が見えました!
ふたたび、暗い杉林の中へ戻ります。
ホコリタケを発見しました。
ばふばふして粉を吹かせて遊びます。
は!
こんなことをして遊んでいる場合ではない!
杉林の中に、イノシシが掘り返してゴロゴロした跡がありました。
櫛形山はクマ、イノシシ、サルがいます!
クマ鈴を盛大に鳴らして進みます。
道路に出たら左に進みます。
100mほど進むと登山道に入る道があります。
看板がないので、私は一度、通りすぎてしまいました。
この先、樹木の伐採をしているようで重機が通る道と登山道が混在していて、ちょっとわかりづらかったです。
ピンクテープで誘導してくれてるので、よく周りを見て慣れてくれば大丈夫です。
鹿に植物を食べられないように守る鹿柵が登場しました。
ここのは植林した幼木の芽を鹿に食べられないようにしてるのかな?
振り返ると富士山と甲府盆地が一望できて素晴らしい眺めです。
ぶっちゃけ、山頂よりもこっちの眺めのほうがいいです!
11月上旬の櫛形山は中腹の紅葉が見ごろ
2024年は暖かくて、紅葉が遅いですが、櫛形山の中腹はモミジとシラビソが紅葉して見ごろになっていました。
例年だともう少し早いのかもしれません。
ほこら避難小屋の妖精おじさん
ほこら避難小屋に到着です。
トイレは汲み取り式ですが、管理されていて綺麗です。
アヤメ平避難小屋は暗くてカビ臭いので泊まる気がしないけど、ほこら避難小屋は明るくて好きです。
中に入ると、大量の洗濯物が干してありました。
誰か泊まっているのかな?
それにしても大量だな!
山小屋泊というよりも、もはや「住んでいるんじゃないか?」というレベル(笑)
まあいいか、とサンドイッチを食べます。
洗濯物を眺めながら「チェック柄のシャツと食事の感じから中年男性だな…。身長は165㎝くらいかな?」とかプロファイリングしていたら、ご本人が帰ってきて、めっちゃ話しかけられました。
予想どおり、中年のおじさんで5日もこの小屋に泊まっているそうです。
午前中は山歩き、午後は酒を飲んで楽しんでいるらしい…。
もう、これ全部飲んじゃったの!
と、2ℓの空ペットボトルを見せられます。
そうなんですね。
満タンに酒が入っていたらしく、マジックで線が書いてあります。
何の線か聞いたら、「今日はここまで」の線らしいです。
でもね、まだウイスキーがあるの!
そっか、よかったね…。
「もっと、ゆっくりしていきなよ!」と言われましたが、もうお腹いっぱいです。
小屋の左手を少し下ると水場があるので、水を汲んで出発しました。
妖精おじさんによると、煮沸しなくても飲めるそうです。
眺めがイマイチな櫛形山の山頂
ほこら小屋から山頂まで約40分です。
斜面を登り切ったら、苔が美しいバラボタン平にでます。
私はここを歩くのが好きです!
櫛形山の山頂は木が生えていて、眺めはイマイチです。
木の向こう側に富士山がちらり。
実は三角点はもう少し奥にあり、奥仙重(おくせんじゅう)が最高点のようです。
でも、山頂はあちらみたいになってる。
10分くらい奥までいくと、ベンチがあって富士山がよく見えるポイントがあるので、天気がいい日はそこまで行くことをおススメします。
ベンチから見える富士山。
さらに池の茶屋のほうへ進むと、南アルプスが見える展望台があります!
櫛形山の山頂から約30分です。
余裕があれば、是非!
左から農鳥岳・間ノ岳・北岳です。
甲斐駒岳や仙丈ケ岳も見えました。
ずっと見ていられる…。
ココアを入れて休憩です。
この日はここまでにして、来た道を引き返しました。
櫛形山|氷室神社ルートの見どころ
「伊那ヶ湖」や「みはらし平」からのルートのほうが紅葉はキレイだと思います。
氷室神社ルートの魅力はシラビソの紅葉、富士山と甲府盆地の眺めが他のルートよりもいい点だと思います。
氷室神社
スタート地点の氷室神社が素敵です。
昔は氷を作っていたそうで、それが氷室神社の名前の由来だそうです。
氷室があったから氷室神社。
天然記念物の大杉があったり、細工が美しい神楽殿があったり、渋い魅力があります。
植林地から見える甲府盆地と富士山
氷室神社ルートの植林地から甲府盆地がキレイに見えるのです。
里山って、町が見下ろせるのがいいですよね。
櫛形山は程よい高さで、あの辺が住んでいるところかな?とわかるサイズで見下ろせるのがいいと思います。
北岳や甲斐駒ヶ岳のような山は標高が高すぎて、町は雲海で見えないことが多いので、この景色は櫛形山の魅力の一つだと思います。
富士山も大きく見えるし、釜無川と笛吹川が交わって、富士川になるところが見えるのもよくないですか?
バラボタン平の苔の森
紅葉を見に来たはずなのですが、私は苔が好きなので苔をみてしまいます。
バラボタン平は苔とサルオガセが幻想的な雰囲気で好きです。
梅雨の時期が一番キレイですが、この時期のシラビソの紅葉とのコラボもいいなと思いました。