こんにちは!
築100年の古民家をリノベーションしているみつばです。
解体の様子などをお届けしていましたが、間取りやリノベ計画などを全く書いていませんでした。
そこで本日は、古民家をどんな感じにする予定なのか、今のところ決まっていることを書きます!
もくじ
リノベーション前の間取り
間取りは4Kで、だいたい30坪くらいの家です。
リノベーションで手を入れるところ
主に水回りを新しくします。
間取りはこんなかんじになる予定です。
風呂・トイレ・キッチンを新品に交換
お風呂は予算と断熱性を考慮して、在来工法ではなく、ユニットバスにします。
その代わりと言ってはなんですが、タカラスタンダードのホーロー浴槽を入れることにしました。
トイレはくみ取り式から水洗の洋式トイレに交換します。
キッチンはシステムキッチンを入れる予定です。
タカラスタンダードのエーデルにしました。
レトロなデザインが古民家と合いそうだと思っています。
洗面化粧台やトイレの手洗いは、自分で造作しようと思っています。
排水を下水につなぐ
排水を下水につなげるのか?
購入時に心配した排水問題がありました。
大工さんと相談して、キッチンの位置を変更することで問題なくつなげることになりました。
間取りを4Kから3SLDKへ変更
私の居室としてホール・和室を一つの空間にしてLDKにする計画です。
古民家は収納が少ないので、クローゼットを新設します。
それから、大工さんのアイディアでホール部分の天井を少し下げて中二階の収納スペースを作ることになりました。
金物で柱を補強
地震がきたときにバラバラになってしまっては元も子もありません。
柱の結合部を金物を使って補強することにしました。
さらにベタ基礎をうった部分と、既存の柱を固定して強度を上げる予定です。
南東の座敷を保存する
南東の二間続きの座敷はこの家で日当たりや風通しが1番いい場所です。
本当はここを居室にすることを考えていました。
しかし、何度も古民家に足を運んで過ごすうちに、手を入れるのが惜しくなったのです。
大工さんは当初から南東の座敷を保存したがっていて、はじめは私と意見が対立していました。
大工さんと何度も計画を話し合ったり酒を酌み交わすうち、南東の座敷を余白とするのが実は贅沢なんじゃないかと思うようになりました。
非日常の余白の美がカッコいいのでは?と。
それに庭木の剪定したら、この座敷はお隣さんの台所の窓から目が合うのです。
普段はあまり使わないような場所にしたのは正解だと考えています。
リノベーションのコンセプト
今回のリノベーションのコンセプトですが、「家を育てる」です。
4、5年くらいかけて楽しみながらやりたいと思っています。
当面の目標は2024年8月末に引越しすることです。
秋になる気もしますが…。
リノベ工事をして完成!ではなく、住みながら自身で手入れや造作をして私の価値観にフィットする家にしていくことを目指しています。
大工さんと一緒に作業するのは、主体的でいたいからです。
何もかもやってもらうお客様ではなく、自分ではできないところを大工さんに手伝ってもらっている。
私の望みを叶えてくれるツールだと考えています。
一緒に作業をさせてくれる大工さんとご縁があって、すごくラッキーだったと思っています。
リノベーションで私がこだわっていること
- 築100年の古民家の風情を活かす
- 使えるものはとことん再利用
- 可能な限り快適で心地よい空間を目指す
築100年の古民家の風情を活かす
大工さんも私も、この古民家が大好きです。
柱だけにして魔改造するようなリノベーションなら断るつもりだった!
断られなくてよかったです(笑)
残すところはしっかり残す。
生活するために、どうしても不便だったり、危険な箇所を直します。
この辺の感性は人によって様々です。
これからリノベーションする方は、好みや価値観が合う工務店、大工さんを全力をあげて捜索しましょう!
使えるものはとことん再利用
建具、鏡、畳、木の廃材、瓦、土壁など古民家を解体していると「捨てるところがほとんどないな」と思います。
とことん再利用というなら、土壁も再生せんかい!
そ、それは…時間と体力と費用が…ごにょごにょ。
私にできる範囲で、使っていきたい。
そこで手始めに畳を解体して、畑のマルチにしたのが今年の4月のこと。
畳
6月の現在、野菜がばんばん取れています。
稲わらのおかげで雑草が生えにくく、猛暑でも水やりなしで野菜が育っています。
建具
解体するとき、建具を全部、捨てずに保管していました。
この、取っておいた古建具を再利用したいと考えています。
大工さんが作業するときには新品のほうが収まりがよくて、安くて早くてラクです。
でも、古建具を愛でながら生活したいので、わがまま言って付けてもらうのだ!
あああの〜、これ(古建具)つけたいんですけど…。
と私が言い出した時の大工さんのシブい顔が忘れられません(笑)
鏡
こちらの鏡、漆喰の壁に埋め込まれていてカッコいいです。
壊さずに解体するのは無理だろうと諦めていたのですが…。
なんと、解体時に大工さんが「使いたいでしょ?」と無傷で発掘してくれました!
喜び勇んで新しいトイレに、この鏡をつけます!
木の廃材
解体していると廃材が沢山でます。
補修したいときに同じ素材で色味が同じものを使えるのでとってあります。
木は使い道たくさん。
最終的には畑の資材にしたり、焚き火で楽しみます♪
瓦
瓦をどうしようか迷っていたら、近くの古民家カフェで良い情報をゲット。
笛吹市の一ノ瀬瓦工業さんで瓦チップにしてもらえるみたい。
庭の水捌け改善に使おうかな?と考えています!
可能な限り快適で心地よい空間を目指す
日本の古い家は「夏暑く、冬寒い」
特に昨今の夏の猛暑は命に関わります。
快適性をあげるため天井裏や床に断熱材を入れ、機密性をあげるつもりでいます。
またエアコンや床暖房をいれたり、壁には石膏ボードも使います。
完全に自然素材のみを使用して再生を目指す人たちがいるのも知っています。
それは素晴らしいことだと思います。
でも、私は修業が足りないので、文明の利器も捨てがたい。
古いものと新しいものを融合させて快適な空間を作り出せないか?
チャレンジです。
エアコンの設置
夏の冷房用にエアコンを2台入れる予定です。
土壁にエアコンがつくのかしら?と不安でしたが、土壁に穴も開けられるし、鴨居に下地になる板を渡して固定するのだそうです!
床暖房の導入
ストーブやエアコンだけで暖房した場合、部屋の上ばっかり暑くて足下は寒いのがイヤなのです。
はー、なんとか古民家で快適に過ごす方法はないのかな?
調べまくってひなたごごちなる商品を発見しました。
遠赤外線が出る新素材の床暖房らしく、それを入れてみようと思っています。
輻射熱でじんわり暖かくなるシステムは土壁や無垢材の家と相性がいいのではないかな?と考えています。
まあ、やってみないとわかりません。
一冬過ごしてみて、どうだったかご報告しますね!
漆喰や珪藻土で調湿
壁はビニールクロスではなく、漆喰や珪藻土を塗る予定です。
塗り壁の質感が好きなのと、若干の調湿効果を期待しています。
私も初めての体験なので、どの程度効果があるものか、興味津々です。
塗るもの楽しそう。
まとめ
- 間取りを4Kから3SLDKに変更する。
- 水回りを新品に入れ替える。
- 金物を使って構造的に強度を上げる。
- 古民家の雰囲気を味わえるように、建具などはそのまま使う。
- 畳や廃材などで使えそうなものは捨てずに何かしらに使う。
- できるかぎり快適な空間をめざす。
どこまで出来るかわかりませんが、楽しみながらチャレンジしていけたらと考えています!
まあ、私は大したことしてないんですけど(笑)