6月上旬のある日、庭の柿の木の異変に気がつきました。
柿の木の葉が枯れこんでいて、葉脈だけになっている葉もあります。
やや!これは見覚えがある!
白いふわふわの毛虫…!
アメリカシロヒトリです。
放っておくと、葉を全部食い尽くして丸裸にされてしまいます。
過去に木がざわざわするくらい繁殖して大変恐ろしい思いをしたことがあります。
茶色くなって枯れた葉の近くに白いクモの巣のようになっているのが毛虫の巣です。
発見がおくれると、毛虫が分散してしまって薬剤をまくしかなくなるのですが、今回はまだ間に合う状態で発見することができました!
高枝きりばさみで巣のついた枝を切り、毛虫があちこちに落ちないようにゆっくりと地面へ置きます。
この時期の幼虫は一か所に固まっています。
気持ち悪いですが、固まっているので一網打尽にできるのです!
これを踏みつぶします。
長靴を履いた足で、こう!
巣を取り終わったら、巣から移動した群がいないか探します。
よく観察すると、フンが葉にたくさん落ちている場所があり、だいたいその上の1枚か2枚の葉に幼虫が固まっています。
早期であれば、枝を踏みつぶすか火で焼くことで駆除することができます!
気持ち悪いですが、毒はありません。
もくじ
アメリカシロヒトリについて調べてみた
アメリカシロヒトリが発生したらどうしたらいい?
巣を枝ごとを切り取って踏みつぶすか焼く
私が採用した方法です。
初期の巣の中に幼虫が固まっている状態で発見できればこの方法で対処できます。
一番効率的で簡単な方法です。
やはり、できるだけ農薬は使いたくないですよね。
コツは目視でよく確認して、毛虫がついている葉や枝を切ることです。
薬剤散布する
幼虫が育って大きくなってくると、どんどん分散して葉を食害します。
家の外壁に無数に張り付くこともあります。
こうなってしまうと、サナギになるまで待つか、農薬を散布して殺すしかなくなります。
個人の手におえないときは…
広範囲にアメリカシロヒトリが発生した場合や、公園や街路樹に発生した場合はどうすればいいの?
広範囲に発生した場合や数が多すぎて個人で対処するのは難しい場合もあると思います。
そのようなときは市の環境課に相談してみましょう。
公共の場所は市で対応してくれます。
個人の庭など、私有地は個人の管理になるため、所有者が対応しないといけません。
有料ですが、庭師さんや造園業をしている会社で薬を散布してもらえます。
もし、空き家に毛虫が発生している場合は、市役所に問い合わせると持ち主を調べて連絡してくれることがありますので、お困りの方は試してみてください。
アメリカシロヒトリは人体に害はない
毛虫と言えば刺されないか心配な人もいると思います。
アメリカシロヒトリは毒針毛をもっていないので、毒性はありません。
人に直接的な害はありませんが、爆発的に発生して庭木を丸坊主にしてしまったり、畑の作物を全部食べられたりします。
また、外に干した洗濯物にくっついていたり…。
いわゆる不快害虫というやつです。
自然農をしていて「虫や草を敵としない」とか言ってますが、この毛虫は外来種だし被害が大きくて仲良くできそうにありません。
修行が足りないかしら?
アメリカシロヒトリが発生する時期【予防策】
アメリカシロヒトリが発生する時期は毎年だいたい決まっています。
6月上旬~7月中旬、8月上旬から9月中旬なので、庭木をパトロールして枝先に白い網状の巣がついている木がないかチェックしましょう。
幼虫が巣に固まっている状態で発見できれば一番効率的に駆除できます。
早期発見が大事です。
もし、虫が気絶するほど苦手で無理な人は「住友化学園芸 GFオルトランカプセル」という商品があります。
幹に打ち込んで予防するタイプの薬剤です。
私はまだ使ったことがありませんが、鑑賞用の樹木を毛虫から守りたい場合は検討してもいいかもしれませんね。
毛虫の写真が出てきます!
苦手な方はページをそっと閉じてください。