こんにちは。
築100年の古民家をリノベーションしようとしているみつばです。
リノベーションに先立ち、神社にお祓いを頼んでみました。
私は宗教2世でえらい目にあったということもあり、神様を信じていないのですが、次のような理由でやってみることにしました。
- 大工さんに気持ちよくお仕事をしてもらうため(見かけによらず敏感なたちらしいw)
- 事故なく工事が終わるように祈願
- 古い建物を一部こわすので、敬意をこめて
- お祓いを体験してみたかった
神社のお祓いってどんなことするの?
費用が気になる!!
実際にお祓いを頼んでみましたので、体験をレポートしてみたいと思います。
もくじ
リノベーションのお祓いってどんなことするの?
氏子じゃない人はお祓いってどこに頼めばいいのかわからないですよね?
私も人生ではじめてのお祓いで、さっぱりわからず。
いろいろ、調べてみると神社庁なるものがあるらしいです。
神社庁に電話すると古民家があるエリアの氏神様と神社の連絡先を教えてくれました。
連絡先をGETできたのでさっそく電話で予約をしました。
神主さんの予定といい日にち(仏滅とかじゃない日)をみて折り返してくれるということで、日程が決まりました。
当日は雨でした。ずっと晴れだったのに、その日の午前中だけ…
清めの雨ということで、前向きに思いつつ現場に向います。
神主さんが10時にいらっしゃる予定だったので30分前に現場に到着しました。
玄関前でお祓いの儀式をすると聞いていたので玄関の落ち葉やホコリをほうきで掃いておきました。
お祓いに参加するメンバーは大工さんと大工さんの奥様と私の3人です。
神主さん到着
約束の時間になって神主さんから電話がきました。
車で来たけど、場所がわからなかったようです。
説明して無事に到着。
袴姿で車を運転して来れられました。
祭壇の設営をお手伝い
車のトランクにお祓いに使う道具を積んであるので、手分けして一緒に玄関まで運びます。
雨なので傘をさしながら少しずつ運びました。
ボーボーの植木が通路に進出してきていて、服にこすれて濡れてしまいました。
前日に少しでも枝を切っておけばよかったと反省。
通路はちゃんと確保しておきましよう。
道具を運び終わったら組み立てて設営をします。
お供え物を台に飾る
祭壇が完成したらお供え物を神主さんが台にならべていきます。
お供え物は施主である私が用意しました。
前日にスーパーでお買い物。
- 酒…笹一の一升瓶
- 米…ふだん食べている米、2合くらいをビニール袋にいれたもの
- 塩…あら塩500g(これが売り場で一番小さかった)
- 海のもの…アジの干物2尾・鰹節1袋、昆布1袋
- 山のもの…大根・人参・こまつな
- くだもの…柿3個、バナナ
- 初穂料
いちばん迷ったのは魚でした。
お頭付きの鮮魚なんてイワシとシシャモしかなくて…
沼津の美味しそうなアジの干物があったのでそれにしました( ´艸`)
すべて開封をして台に並べていきます。
開封するのは神様に召し上がっていただくということかな?と思いながら見学してました。
このタイミングで初穂料もお渡しして、お供え物と一緒に祭壇に並べました。
神主さんお着換え
台の用意ができたら、神主さんが上着を脱いで正装にお着換えです。
狩衣(かりぎぬ)と烏帽子(えぼし)を身につけて、靴も履き替えていました。
着替え終わるといざお祓いスタートです。
お祓いの儀式
神様をおろして祝詞(のりと)を奏上する
神主さんが祝詞を読み上げます。
詳しくはわからなかったのですが、
神様を祭壇におろす祝詞のあと、
みつばがここに引っ越してきてきます。よろしくね。
リフォームします。
業者は○○工務店です。
という報告のようです。
建物全体のリフォームと一部のリフォームで祝詞が違うとか、木を切る予定があるかとか、水回りの位置を変更する予定があるかとか、いろいろあるようです。
全部で5つくらいの祝詞があったと思います。
読み上げるあいだは、「頭をおさげください」と言われ、お辞儀した状態で待機します。
地味に疲れるので要注意です。
お祓いをしてもらって玉ぐしをお供え
神主さんが祝詞を呼んでいるときは笏(しゃく)という棒みたいなやつを持っていました。
聖徳太子がもってる木の棒です。
お祓いをするときはお祓い棒(ギザギザの白い紙がついたわしゃわしゃのやつ)に持ち替えてファサーってします。
参加者の頭上でファサーして、我々もお祓いをしてもらいます。
そのあと、玉ぐしを神主さんから渡されるのでそれに願いをのせて、祭壇にお供えします。
お供えしたあと二礼二拍手一礼するのですが、私はいきなり手を叩こうとしてしまい、恥ずかしかったです(〃ノωノ)
家の中を一緒に回って水回りをお祓い
水回りは「汚れた水が流れる場所として不浄である」とされているそうです。
キッチン、お風呂、トイレを神主さんと一緒に回ってファサーしてもらいます。
外に出て家の四隅をお祓い
建物の四隅をお祓いする清祓いの儀(きよはらいのぎ)。
初めて知りました。
結界的な考えなのでしょうか?
面白いですね。
家の四隅で家の方を向いてファサーしてもらいます。
木槌で大黒柱を3回たたく
家の柱を木槌でたたくことで神様に解体を知らせる取毀の儀(とりこぼちのぎ)。
「大黒柱はどれですか?」と神主さんに聞かれたのですが、大黒柱らしいものが見当たりません。
大工さんによると、この古民家は大黒柱はない作りだということで…
神主さんチョイスで家の中心っぽい柱を大黒柱だということにw
でっかい木槌をわたされて私が叩きました。
最後にまた祝詞(のりと)を奏上して終了
最後に締め?の祝詞を読み上げていただき、終了となりました。
神主さん撤収
儀式が終わったら祭壇を片付けていきます。
お米と塩だけ私が持ち帰り、その他のお供え物は神主さんが持ち帰るのが山梨県では一般的とのこと。
私はお酒は神主さん、その他は私が持ち帰って食べるものだと思っていました。
お祓いしてもらってるあいだ、
今日は寒かったからあの大根でふろふき大根でも作ろかな。
などと思っていたことは秘密です。
お供え物はイオンのマイバックに入れてきたので、神主さんが持ち帰るための入れ物を用意していませんでした。
あわてて、車につんであった小汚いダンボールに入れてお持ち帰りいただき、申し訳ない感じに…
神主さんが持ち帰るように、きれいな袋とか箱を用意しておくとよいかもしれません。
お祓いにかかった費用
初穂料
神社によっては金額が明記されているところもあるようです。
私がお祓いをお願いした神社さんは「お気持ちで」ということでした。
いちばん困るやつです(笑)
調べてみると平均はだいたい20,000円~50,000円くらいのようです。
なのでそのくらいを封筒に入れさせていただきました。
お供え物
お供え物は全部で5,000円くらいでした。
いちばん高かったのはお酒ですね。
何も考えず一升瓶を買ったのですが、4合瓶でもいいらしいので事前に神社さんに相談してみるといいかもしれません。
お祓いにかかった時間
お祓いにかかった時間は約2時間です。
祭壇の準備にけっこう時間がかかって、4,50分くらい。
お祓いの儀式じたいは30分くらい。
その他、ご挨拶・世間話・撤収などを含め10:00~12:00近くまでかかりました。
11月とはいえ、雨が降っていて寒かったので、体が冷えてしまいました。
2時間ちかく外でじっとしていても寒くないように服装にも注意ですね。
体験してみての感想
はじめてのお祓い。
時間も手間もお金もかかるし、私にとってはそれはど重要ではない宗教儀式ですが、体験してみるとなかなか味わい深いものだなと思いました。
日本の美しい伝統文化にふれるという意味で面白い体験でした。
あと、よかったと思ったは売主さんが忘れていった神棚をひきとってもらえたことです。
前日に倉庫に神棚が転がっているのを発見しまして(;^_^A
売主さんに確認したところ処分しても構わないということだったので、一緒にお祓いをして引き取ってもらえることになりました。
さすがにお札が入っている神棚を燃えるゴミに出すのは気分的にちょっと…
そういう気持ちがあるということは、少しは神様を信じているのかもしれないですね。
1月15日の小正月に神社で「どんと焼き」というお焚き上げがあるので、そこに持って行くと無料で焼いてくれるらしいですよ。
神棚の処分に悩んでいる方はぜひ。