下水道と浄化槽の見分け方

みなさんは自分が住んでいるお家の排水の種類がわかりますか?

排水の種類って何?下水じゃないの?って思う方も多いのではないでしょうか?

私も不動産屋で働くまで、浄化槽が何なのかも知りませんでした(;^_^A

でも、いまは浄化槽の設置を業者さんにお願いしたり、自分でメンテナンスできるようになりました。

この記事をよむと

自分が買おうとしている戸建てやアパートの排水の種類が下水道なのか浄化槽なのかわかるようになります。

「排水がどうなっているのか?」は不動産投資をするときに、利回りや管理の手間などに影響しますので、見分けられるようになっているといいですよ!

排水の処理方法は3つある

みなさんが普段なにげなく流している、トイレの水や洗濯した水って、どのように処理されているかご存じでしょうか?。

じつは排水の処理方法には3種類あります。

排水の処理方法
  • 汲み取り
  • 浄化槽
  • 公共下水道

臭さレベルは汲み取り>浄化槽>公共下水道の順です。

汲み取り

いわゆる「ぼっとん便所」です。

そのまま糞尿をためていき、バキュームカーで吸引します。

洗濯した水などは、なんと近くの側溝や川にながします!

昔はこれが当たり前だったんです。

たれ流しやないか!ということになるので、現在は新しく設置することはできませんが、田舎では意外と残っていたりします。

自治体は汲み取り式をなくしていきたいと考えていますので、浄化槽を設置するとき、補助金がでる地域もあります。

浄化槽

敷地内に浄化槽とよばれる大きなタンクを埋めて、そこに排水をためます。

浄化槽の中の微生物が汚物を分解して、キレイにします。

キレイにした水を浸透舛(しんとうます)という井戸のようなもので地面にしみこませて処理します。

処理しきれない固形物はバキュームカーで吸引します。

公共下水道

下水道管に排水を流します。

処理場に集められ、一括で処理されて川にながされます。

1番いい処理方法ですが、下水道が家の前の道路まで引かれている必要があります。

下水道が整備されていない地域では浄化槽を設置することになります。

浄化槽と下水道を見分けるには、ここを見ろ!

汲み取り式はさすがにわかると思いますが、その家の排水が浄化槽につながっているのか、下水道につながっているのかは、ぱっと見わかりません。

同じ水洗ですし、建物のなかからでは違いがわからないと思います。

建物の外にでて、敷地内に浄化槽が埋まっていないか確認してみましょう。

浄化槽の場合

長方形のコンクリートにマンホールの蓋が二つの設備があれば、それが浄化槽です。

浄化槽のサイズが大きいとマンホールが3つのものもあります。

古いタイプですと、井戸みたいな見た目のものもあります。

また、浄化槽には必ずブロアーと呼ばれる装置が付いています。

浄化槽は微生物の力で汚水をキレイにするので、微生物の働きをよくするために空気を送り込む「金魚のぷくぷく」のような働きをする装置を付けるのです。

家の周りをぐるっと一周して上の写真のような装置がないか探してみてください。

公共下水道の場合

直径20センチほどのちいさなプラスチックの丸いフタのようなものがある場合は下水道につながっています。

このプラスチックのフタは汚水桝(おすいます)といって、排水が詰まった時のための点検口です。

フタにはだいたい「おすい」と書いてあります。

また家の排水口から公共下水管までの複数カ所にあることが多いです。

汚水桝には何種類かあり、30センチほどの大きさのものや四角のコンクリートの場合もあります。

まとめ

  • 浄化槽には必ずブロアーがついている。
  • 浄化槽は長方形のコンクリートにマンホールの蓋が2か3つのことが多いが、井戸のようなタイプもある。
  • 下水道の場合は、直径20センチくらいの丸い汚水桝が複数カ所あることが多い。

普段はあまり気にしない排水ですが、どのような処理方法になっているかは重要なので、ぜひ確認してみてくださいね!

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